完成車価格が40万円を超えてくると「なんでも使える」というよりもロングライド向き、レース向き、エアロロードというようにバイクの方向性やキャラクターが完全に分かれたそのジャンルごとの高い性能を持つバイクが多くなってくるようです。この価格帯の完成車に使われているコンポはメカニカル（機械式）やDi2（電動式）のシマノアルテグラ11sがほとんど（稀にDURA ACE 11s）で、40万円以下の完成車と違うところはホイール（おおよそ4-5万円クラス）に少しお金をかけていることです。
またロードバイクのフレームセット単体で発売されている定価30万円以下のフレームセットにシマノ「アルテグラ11sコンポ」とアルテグラホイール「WH-6700」を組み合わせると丁度50万円以内で完成車ができます。カンパニョーロのアテナ11sコンポを使っても同じです。これらの当店で組上げるオリジナル仕様の完成車はお客さまがパーツを自由に選べるので大変人気があります。メーカーが作る少し本気仕様の完成車と当店でフレームから組むオリジナル仕様完成車の対決です。メーカーから販売される完成車のほうが少しだけ割安のような気もします。

左右非対称デザインのカーボンフレームにすることで過度にフレーム剛性を上げなくても走るバイクを目指したのが2014年デビューの「MARVEL」です。2013年までラインナップされていた「FP QUATTRO」の後継モデルで、エアロ効果にも考慮をしており、DOGMA65.1と同じ形状のONDA V2フォークを採用しています。メインコンポにカンパニョーロ アテナ11sを採用しているのが特徴で、憧れのカンパニョーロコンポーネントにデビューしたい人におススメの１台です。

アンカーのトップグレードモデルのRIS9のアルテグラ11s完成車です。アンカープロサイクリングチームにも供給されているバイクで、レースで活躍します。重量は7.5kgと軽量。横剛性を高く保ちつつ、縦剛性を上げすぎない事で、乗心地が良く加速性能も高いバイクに仕上がっています。

2013年 春のクラシックレースで戦列なデビューを果たしたシナプスHi-Modです。クラシックレースでは石畳やあぜ道を走るので、楽な姿勢を取りやすく、振動吸収性が高いバイクが必要となってきます。そんなニーズに応えられるバイクは、一般ユーザーのロングライドやサイクリング等のニーズにも十分こたえられます。横扁平したフロントフォーク、大きな穴の空いたシートステー等、かなり個性的な設計のバイクです。

アルミの魔術師と言われるキャノンデールが自信を持って送り出す超軽量アルミバイクの完成車がこのCAAD10ブラックエディションです。メインコンポには軽量なSRAM RED 22段変速を採用、ホイールにはMAVICのKSYRIUM ELITEを採用するなど、すぐにレース会場に持っていけるような装備をしています。

2014
BMC SLR02 ULTEGRA
(ビーエムシー エスエルアール02 アルテグラ）

BMCが2014年に発売した新モデルがこのSLR02です。2013年モデルのRM01の後継モデルに当たります。新しくなった2014年モデルのSLR01のジオメトリやチューブ形状を受け継ぎつつ、カーボンの積層方法を変更し、ケーブルの取り回しを簡素化する事により低価格化に成功しています。2014年モデルのSLR01と比べると重量も剛性も劣りますが、2013年モデルのSLR01よりも重量対剛性比がアップしているという、驚異のミドルグレードバイクです。