現在最も売れ筋の価格帯はこの20から30万円までのロードバイクだと思います。まずアルミフレームのロードバイクはCAAD10等の軽量で振動吸収性の良いもの、他はほとんどがフルカーボンフレームからの選択になると思います。この価格帯になるとまず極端にガチガチのレース向けのものとか、乗り心地が極端に悪いものなどはありませんので安心して選べるのも初めての方には心強いです。しかも上のグレードのパーツ違いで安くなっていたりする場合もあるので将来的にはパーツやホイールを上級のものにグレードアップして楽しめる等、初めて乗ったロードバイクでも自身の進化とともに自転車自体も進化させて行く楽しみもあり、結果的に長く飽きずに乗る事が出来るものでもあります。
基本的にロングライドからレースまで使えるようなオールラウンダータイプが主流ですが、機種によってはロングライド寄りになっていたり、レーシーな感じに作っていたりするものがあり、バリエーションも結構豊富にあります。
オールラウンダーの代表としてはやはりアルミフレームの「CANNONDALE CAAD10 105」は本当にベストセラーでアルミなのに乗り心地が良い。しかも軽量でどんな走り方にも対応出来るオールラウンダータイプ。カーボンフレームでは「SPECIALIZED TARMAC SPORTとCOMP」や「SUPERSIX EVO 105」等がそうです。
ロングライド（長距離）に向いたモデルは振動吸収性に優れていて、ヘッドチューブが長くなっていてハンドルポジションも高めのセッティングが可能です。ロングライドに向いたモデルは「CANNONDALE SYNAPSE 105」や「SPECIALIZED ROUBAIX COMP」「SCOTT SOLACE 30」等色々あります。
初めてロードバイクを買うとなると色々と目移りしてしまってなかなか選ぶ事が出来ないかもしれませんが、目安として定価がこの価格帯に入っているものならまずは間違いありません。

2014年モデルでモデルチェンジを果たし、上位モデルのSUPERSIX EVO Hi-Modと同じフレーム形状になった、廉価版のスーパーシックスです。ワイヤーが外通しになっているのと、カーボンの種類が上位モデルとの違いです。チェーンステー、バックフォーク、シートステーを横扁平させる事で、横剛性を確保しつつ縦剛性を落とした設計なので、力をかけると良く進むのに突き上げや微振動は拾いにくいバイクです。上位モデルのHi-Modと比べて剛性が劣るので、サイクリングやロングライドにも向きます。

2015
PINALLERO RAZHA 105
（ピナレロ ラザー105）

こちらも2014年から値上がり20万円を超えてしまいましたが、グレードを落としていないフルカーボンフレームではかなりのコストパフォーマンスを誇っています。スペシャライズドの中ではターマックはオールラウンダーのタイプがこちらでロングライドがルーベになります。クランク、ブレーキ、ホイール等のパーツはかなり安いものを使っていますが、後々グレードアップすれば良いと思います。フレーム自体は割と剛性感もあり、振動吸収性も良いので平地での高速走行や登りもかなりラクに走る事が出来ます。

2015 SPECIALIZED ROUBAIX ELITE
(スペシャライズド ルーベコンプ ULTEGRA完成車）
定価\249,000