上位モデルの「SUPERSIX 1」やフレームセットで販売されている「SUPERSIX」は品名の後ろに「HI-MOD」と付くように弾性率が高く強い「ハイモジュラス」カーボンを使っています。少ない素材量で強度や剛性を確保出来るのでフレーム重量が軽く（900g以下）なります。「SUPERSIX 3」に使われているカーボンは「インターミディエイト」で「ハイモジュラス」に比べ弾性率がやや低く強度が劣ります。つまり素材量をよりたくさん使う必要がありますのでフレーム重量がやや重く（100g程度重い）なっています。しかし強度や剛性が少し低いのが幸いしてか「SUPERSIX HI-MOD」にくらべ「SUPERSIX 3」の方がロングツーリング等、レース以外のシチュエーションでも使いやすくなっているようです。ヒルクライムを含め、レース参加を前提とされるのであればまずこのバイクが第1候補でおすすめします。

多分ですがこの「SUPERSIX 3」は価格的にキャノンデールの「売る（売れる）気満々」戦略商品なのではないでしょうか。クランク抜きの6700アルテグラコンポで￥68,000、カーボンクランクが￥70,000、カーボンハンドルとポストとサドルで￥62,000、ホイールセットが￥66,000、結果定価ベースでフレームを除いたパーツ総額は約￥266,000となります。完成車定価￥399,000からパーツ代を引くと￥133,000となります。つまりフレーム代金が￥133,000です。値段が合わないのです。重量900g台の永久保証がついているフレームセットがこの価格なのです。実は「SUPERSIX 1」に使われている「SUPERSIX HI-MOD」フレームを使って6700アルテグラコンポで組んだ当店オリジナル仕様の「SUPERSIX 3 Hi-MOD」を￥498,000ぐらいで販売させてもらおうと計画をしていました。でもどう考えても「SUPERSIX 3」ハイスペックに対抗出来ないのです。多分ですが「SUPERSIX 3」の定価は通常￥450,000ぐらいになるのが妥当なところで、40万円を切っているのが異常なのです。定価が￥40万円以下で、6700アルテグラが付いた完成車で、重量が7kg前半のモデルはこの「SUPERSIX 3」を含め他に「SCOTT CR1」や「SCOTT ADDICT」等があります。でもホイールにカーボンハイブリッドリムを使うシマノWH-RS80や、クランク＆ハンドル＆ポストに贅沢なカーボンパーツをふんだんに使っているバイクは中々ありません。それほどお買い得ってことなのでダウンチューブデザイン
ヘッドチューブ側は三角形に近い横扁平をし、BB側に近づくにつれて円形のオーバーサイズダウンチューブデザイン。BB付近のねじれ剛性を確保しております。
トップチューブデザイン
す。2010年モデルとして新型6700アルテグラを採用した完成車は数多く発売されています。その中でもこのバイクが一番の「買い」じゃないでしょうか。尚、「SUPERSIX Hi-MOD」フレームにしかない「リクイガスカラー」や「レッドカラー」がご希望の人、又は将来100gのフレーム重量差がどうしても気になる人は当店オリジナル仕様の「SUPERSIX 2 Hi-MOD ULTEGRA」を是非別途ご注文下さい。パーツスペックは少しだけ下がってしまいますが。