フルカーボン完成車（フレーム販売も有ります）
| 2006年に新発売されたアンカーの力作カーボンフレーム「RFX8」、レースバイクというよりはレース以外での使い方に適した（例えばロングライド等）カーボンバイクとして開発されました。「RFX8」での成功をもとに2007年新発売された「レースで勝つ為」のカーボンバイクがカーボンフレーム「RHM9」です。その「RHM9」を10％剛性アップさせて70gの軽量化を果たし2010年に新発売されたのがこの「RHM9 RS」です。RHM9はまさにプロ仕様。踏んでガンガン進むのに振動吸収性も良くしかも軽い。まさに非の打ち所がないとはこれの事でしょうか。軽量化されているといっても肝心の剛性にかかわる部分は強度を上げて特にヘッドパイプはねじれに強く思いっきりダンシングしても受け止めてくれます。メインのパイプは菱形で横剛性を上げている尚かつ薄いパイプを使い更に軽量化されています。削るところは徹底的に薄く、剛性が必要な所はガッチリ作るのでむしろRFX8よりもフレーム自体の重量は重いくらいです。「RHM9」は今までのアンカーのかボンフレームの中でも剛性（特にチューンステイ）が高く、その剛性感と耐久性を確保する為に無理をしない（プロユースでは1kgぐらいが一番安心して使えることから）フレーム重量1030gにあえてしたそうです。フロントフォークは「RFX8」と同じアンカーオリジナルの400g台のカーボンフォークでこのくらいの重量が一番安定コーナリングがこなせるという研究結果（これ以上軽すぎると曲がらないらしい）からこの重量になったそうです。尚、「RHM9」のカーボンは東レ製でこのカーボンのフレーム成型が難しいらしく1日に3台しか作れないそうです。レースで本当に使えるカーボンフレームが27万円ならば「安い」という他ないでしょう？！ |
レース用ロードバイクフレームが27万円です。
| 「RHM9 RS」は「RFX8」に比べて約20％フレーム剛性が高いそうです。体感的にもペダルの踏み出しは軽く、シャープに加速します。さすがにレースバイクですからペダルを脚にくる踏みごたえのあるポイントはハッキリあります。スペシャライズド「TARMAC SL3」やLOOK「586 RSP」みいにガツンとくる剛性感ではなくシャキッとしているのですがどこかソフトな印象です。フレームにたわみが少しあるようでそのウイップ感を使ってバイクの加速感と伸び感が楽しめます。ただペダルどんどん踏んでスピードを上げるのですが、ペース配分を考えないで調子に乗って続けると、私ごときではすぐに脚がダレてしまいます。このときやっぱりフレーム剛性はそこそこあるのだな〜と気付くのです。「RHM9 RS」は繊細な乗り味のロードバイクです。アメリカブランドではこのような「さじ加減」のロードバイクはまず作れないはずです（偏見）。老舗イタリアブランドが全く同じ価格でこのバイクを作れたら爆発的に売れるのは間違いありません。フレームセット27万円は安すぎます。レースにも使えるフレームを考えるのであればまず第一候補はこの「RHM9 RS」です。過度な剛性感もなくや乗り手を選ばないので間口が広く誰でも簡単に乗れます。 |
標準スペック