50-60万円の完成車には30-40万円や40-50万円の完成車に付属するコンポをグレードアップして50-60万円の完成車にした機種と、この価格帯の最大の特徴であり「BMC SLR」や「DEROSA MERAK EVOLUTION」に代表されるような、この価格帯でしか発売されていない完成車があることです。おおよそ30万円台のフレームセットを使われていることが多いようですが、DURA ACEやSRAM REDといったコンポで組まれているように、「最高級グレードのコンポでしかそのフレームには似つかわしくない（本来の性能を発揮できない）」とメーカーが言っているようなものでしょうか。どちらにせよ最高級コンポがついてお買い得になっている機種があるのは間違いありません。

平地でのスピード維持が得意なバイクですから50mmハイトのディープリムとの相性はバッチリです。ガツン踏んだそのパワーを跳ね返すような剛性感があるわけではなく、高ケイデンスで淡々とスピード維持をキープするような感じのバイクです。ある程度スピードが上がっても反応性は良くスピードの強弱が付け易いのでスプリントも効きます。純粋なヒルクライム以外でしたらなんでも使えそうな気がします。もちろんトライアスロンもありです。なんといっても標準で付属しるホイール「CAMPAGNOLO BULLET」の定価が14万円ですからこの価格帯の中では間違いなく一番高グレードのホイールです。

BMCがロングライド仕様に特化して2013年モデルから新発売したのが「GFシリーズ」です。「GF01」はフルカーボンフレームでレース仕様の「SLR01」や「RM01」に比べ振動減衰性能が高く、ハンドリングも安定志向に設計してありますから、高いレベルでロングライドを楽しみたいライダーにおすすめです。