問題はフレーム剛性があまりにも低いのでスピードを上げようとペダルを踏み込んでもフレームは反応せずにそのパワーをホイールへダイレクトに伝えてくれないのです。つまりスピードをガンガン上げて乗るような走り方はこのバイクには合っていないのです。淡々と同じペースで長い距離を走るのがこのバイクにはお似合いです。フレーム剛性が低いということは疲れにくいということです。現に「LOOK 566」はどんなにもがきパワーをかけてペダルを踏みこもうとしても脚に疲労が全くこないのです。振動減衰性能に加えてペダルの踏み味も「ソフト」という言葉がピッタリあてはまります。ですから完全に割り切ったロードバイクなのです。ロードバイクというよりもツーリングロードバイクというべきでしょうか。間違ってもこのバイクでヒルクライム等も含めレース参加を目指してはだめです。物足りなさを感じてしまうのは間違いありません。剛性を求めるのであれば後10万円足して「586 RSP」にして下さい、スピード狂の欲求を満たしてくれることでしょう。

シマノのホイールWH-RS20Aを使ってこの「LOOK 566」で完成車を組むとシマノ105コンポで約36万円、シマノアルテグラコンポで40万円弱となります。他ブランドのフルカーボンロードバイク完成車に比べると価格的には105仕様は少し高めで、アルテグラ仕様は妥当な値段です。どちらのコンポ仕様にしろこの価格以内で組めるフレームセットや完成車でこんなに割り切った乗り味の「LOOK 566」よりソフトな乗り味のロードバイクは他にはないかもしれません。