1.
センターゲージを使いセンターが出たリアホイールをフレームに一度付け、フレームの芯が出ているかを確かめます。当店ではシート&チェーンステイの歪みはある程度無視し、後ろから見てシートチューブとホイールの左右の間隔と平行を確認しています。
2.
柔らかく残りやすい性質の防錆スプレーをパーツ類を一旦全てバラしてからフレームとフォークの各パイプ内部に噴霧します。2〜3日放置しておくと余分な油分やニオイが消えますからその後各パーツ類を組み立てていきます。
3.
フォークコラムの一番下でヘッドパーツの下玉受けが入るところに塗装が残っている場合がありヘッドパーツの下玉受けが真っすぐ入らないことや無理に力で押し込むと下玉受けが歪み、最悪割れることもあります。クロモリフォークの場合は専用工具で軽くさらいます。カーボンフォークはできません。
処理前、処理後
4.
さらった後では下玉受けを工具を使って軽くハンマーたたくだけでスッと入ります。
7.
フレームのボトルゲージ台座にも塗装があるのでタップを使いさらいます。
8.
フレームのWレバー台座にも塗装があるのでタップを使いさらいます。
9.
フレームBB底のワイヤーガイド取付け部にも塗装があるのでタップを使いさらいます。
10.
クロモリフレームはヘッドチューブが1インチサイズのモデルが多く、ヘッドチューブの肉厚は薄いのがほとんどです。ヘッドチューブ内部に塗装やデコボコがある場合、無理にヘッドパーツを圧入するとヘッドチューブが割れる可能性も考えられます。
12.
ヘッドパーツがスムーズに圧入でき隙間なく装着できました。(無理に圧入するとヘッドパーツが歪んでハンドリングが重くなったりもします。)
13.
フレームのボトムブラケット部を使うBBパーツに合わせてBBタップをかけます。この撮影時にはカンパのBBセットを装着する予定でしたからもちろんカンパニョーロ純正のBBタップを使っています。
13.
ノギスでBBのシェル幅をはかりどのくらいフェイス面を削ってよいのか検討します。削りすぎるとチェーンラインがずれますから、変速性性能に悪影響を及ぼします。
13.
使うBBパーツに合わせてBBフェイスカットをかけます。何度もノギスでBBのシェル幅をはかりながら差作業をすすめてます。各部の削りカスや余分な油分を脱脂して組み立て前の工程は終了です。これからフォークコラムをカットた後、各パーツを取付けていきます。