2012年 ORBEA ORCA BRONZE
(オルベア オルカ ブロンズ)

オルカブロンズは2012年より登場したオルベア オルカのサードグレードモデルです。昨年まであったオニキスが無くなる代わりに登場したので、立場としては去年までのオニキスです。カーボンの質をシルバーより落とし、シートポスト周りの加工を簡略化する事により、コスト削減を実現しています。しかしながら上級モデルから引き継いでいる特徴的なチェーンステーの構造や、フレームの設計技術、BB30等は健在です。シマノ105完成車とシマノ電動アルテグラ完成車が用意されており、電動変速機をつけた完成車でも価格が40万円を割り込んでいるという、割安感溢れるバイクになっています。

オルカブロンズを試乗する機会があり、格安カーボンバイクがどれだけ酷いものなのかを確かめてやろうと、意地悪な気持ちで試乗に臨んだのですが...。驚いた事にこのオルカブロンズ、オルカシルバーと乗り味が凄く似ています。オルカゴールドだけ別物という印象です。
フレームは程よく固く、フレームを振って力をかけて進む時でも、パワーロスが少なく、スイスイ走ってくれます。シルバーよりも若干柔らかい印象はありますが。地面からの突き上げを軽減してくれる性能はシルバーと良くにていて、乗り味はマイルドです。

ただ、試乗会の時は全て同じコンポ、同じホイールで乗り比べたので、実際の完成車はもっと重たいとは思います。特に105完成車はSHIMANO WH-R500がついているので、ホイールはもう少し軽量で剛性が高い物に交換すればレースに出られるレベルだと思います。