2013年 LOOK 586SL FRAMESET
(ルック ５８６SL フレームセット)

LOOK 586 SL
フレーム定価￥314,790

仕様/メカニカル、Di2

カラー/ブラックイエローマット、ブラックホワイトレッド

サイズ/49, 51, 53, 55, 57

カーボン素材/HM ウルトラライト110g/㎡

付属パーツ/HSC6 フォーク、HEAD FIT2 ヘッドパーツ、E－POST

BB規格/BSC（JIS）

完売しました。

 

2010年モデルまでレースバイクとして確固とした595という存在があり、595より剛性感を少しだけ落とし、バリバリのレース志向ではなくてヒルクライムやロングライド等のレース以外にも使えるバイクとしてLOOK社初のモノコック構造で作られたカーボンバイクが「586」（「586 SL」も同じ。フレーム重量は同じですが使われているカーボングレードがもう少し良いもになっているかもしれません。）です。先に発売された595のHSC6フォーク＆E-POSTや566の快適志向のバック部、この586で初めて採用されたHEAD FIT等、随所にカーボンの老舗であるLOOK社独自の最新の技術が盛り込まれています。LOOKがカーボンモノコックバイクを作るとフレーム単体で940gという超軽量バイクができてしまいました。

「586」は間違いなく軽量フレームです。しかし超軽量カーボンフレームにありがちな軽いからといっても剛性感を犠牲にしたり走行性能が不安定になるような危うさは「586」ではほとんど感じられません。他の軽量カーボンフレームでも十分な安定感は得られると思います。ただ「586」はもっとスゴく「危うさが微塵も感じ取れない」ぐらい走行安定性に優れているのです。LOOKはラグを使ったフレームを今まで発売し続けてきましたが今回の「586」ではモノコック形状で前三角を形成しています。実際に乗り味も今までのLOOKカーボンバイクとどこか違うような感じで、「バネ感を強制的に作り出さない」乗り味にクセがなく、好き嫌いをあまり感じることなく誰もが乗れるはずです。

この「586 SL」や「585 RSP」や他のカーボンバイクと比較しても新型の「695」のペダリングのスムーズさは優れていて特に平地ではズバ抜けて良いです。ただ、斜度が徐々にキツくなる登りや激坂を使うヒルクライムではフレーム全体がカチッとした乗り味で軽さもあり走りにキレがある「586 SL」の方が良く走るようです。とうとう定価が40万円を切りました。発売から4年目ですからもう完全に完成されたフレームです。それらを考えるとフレーム単体重量970gでこの定価はかなり安いです。「586 RSP」のRSPポスト（定価￥26,250）が発売されます。この「586 SL」にも付けること（フレームカット後）ができます。これで調整に時間のかかる「E-POST」ともおさらばできます。

路面からのロードノイズが静かでモノコック構造ながら反響音も少ないのが「LOOKバイク」らしいところ。「586SL」はルックロードバイク中で一番の軽量バイクになります。ヒルクライムバイクであることは間違いありませんが剛性感がそれほど高いと感じないのと、しなり感を前面に出すような癖があまりないので乗り味に好みは分かれにくいように思われロングライド的な要素もあります。登り性能だけを見れば下記にもいろいろな機種はありますが何といってもこれだけの性能があって30万円台前半まで定価が下がってきたのですから当然一番です。