2013年 BIANCHI INFINITO 105
(ビアンキ インフィニート シマノ105)

●ロングライドに最適なカーボンロードバイク
ロードバイクは前傾がキツく競技用のイメージが強いため、初めてスポーツバイクに乗る人がクロスバイクを選ぶ事がよくあります。しかし、週末にロードバイクに乗った友人とロングライドに出かけ、ロードバイクの性能の高さに驚き、クロスバイクを購入してから１年もたたずに買い換えてしまう人もいます。
このINFINITOは初めてロードバイクを購入する人にも優しい設計になっています。トップチューブはややスロープしていてハンドルからサドルも近めにできるので、前傾が緩く走りやすいです。また、フレームも柔らかめなので、地面からの突き上げを良く軽減してくれます。

●実際に試乗してきました
先日、ビアンキのインフィニートに試乗する機会があり、20km程度平地と山をまぜたコースを走ってきました。
まず平地をゆっくりと走ってみたのですが、ハンドルが凄く高くて近かったです。
ヘッドチューブがかなり長めなので、上体をかなり起こした姿勢で乗れます。

平地をゆっくりと走った時でも自転車はかなり安定していて、地面からの突き上げや振動は、ほとんど感じませんでした。フレームはかなり振動吸収性が高いようです。

徐々にスピードを上げようと、ギアをかけて踏んでいったのですが、ペダルを「踏んでいる感」をほとんど感じませんでした。これは最上級グレードのオルトレと非常に似た感覚で、20万円台の完成車でそのような感覚を感じる事に驚きました。

そのまま上り坂に入り、自転車を振りながらダンシングをしてみたのですが、やはり踏んでいる感はほとんど感じず、脚がストーンと落ちるような感覚でした。僅かにフレームにはバネ感があるので、キビキビとは登れないものの、ダンシングは楽しかったです。
シッティングでの上りも中々楽ちんです。とにかくペダリングが軽いのです。
フレームそのものが軽量という事も手伝いますが、不要な剛性感を取り払ったようなフレームなので、乗っていてもあまり脚は疲れず、とても快適でした。

次に下り坂で、急ブレーキをかけたり、急なコーナリングをしたりしたのですが、若干フレームが負けている感があり、少し頼りなかったです。

最後に平地でスプリントをかけてみました。ハンドルが高くて、中々難しかったですが、とりあえずスプリントは意外とできなくはありません。ただ、踏み応えが無いフレームなので、あまりクリテリウム等の短距離平地系のレースには向かないと思います。

一方、週末のサイクリングやロングライド、ヒルクライムなんかには持って来いの１台だと感じました。
ヘッドチューブが長いので、ロードバイクに初めてのるような人でも安心して扱える１台です。