2013年 PINARELLO FP QUATTRO ATHENA 11s
(ピナレロ エフピークアトロ アテナ11s完成車)

PINARELLO FP QUATTRO Athena 11s

完成車定価
メカニカル￥368,334
EPS￥564,685

フレーム：30HM12Kカーボン
フォーク：ONDA FPK1 30HM12Kカーボン 1"1/8-1"1/2
メインコンポ：カンパニョーロ アテナ11s

カラー/ホワイトブラックレッド、カーボンレッド
サイズ/42.5EF、44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56

●本当に偉そうでわかったような言い回しになりますが、「AYSMMETRIC」（左右非対称）フレームにすることによってこの剛性＆応力バランスが実現できて、「AYSMMETRIC」でしか実現できなかったのだとしたらピナレロはすごい！と感心しています。「QUATTRO」は2013年のロードバイクの中でも特に注目を浴びていますし、人気がある訳です。だって乗りやすいですもの。
「FP DUE CARBON」よりもキビキビ走る「QUATTRO」がガチガチのレースバイクでないのは間違いありません。激坂は車重の重さを多少感じてしまいます。しかしそれ以外の平地や緩斜面や下りでの性能が申し分なく良くできているのです。高すぎず低すぎない本当に適度な剛性感がどのシチュエーションでもストレスを感じることがありません。しかもばね感を出すように剛性感をほんの少しだけ残してあり「バイクの伸び感」も感じることができ、非常に気持ち良く「楽しく」乗れるのです。前作のFP3がそうだったように振動減衰性能に優れた「QUATTRO」もロングライドに最適です。このバイクなら何キロでも走れる気がします。
「QUATTRO ATHENA」に付属するMostホイールはCAMPAGNOLOの最安グレードKHAMSINと全く同じものです。KHAMSINは頑丈で十分に走りますが前後ホイールで2kgもある重量が気になります。またホイールやタイヤの性能なのか路面の微振動が伝わりやすいように感じました。「QUATTRO ATHENA」は車体が高性能ですから後々はCAMPAGNOLO ZONDAやFULCRUM RACING 3等のチューブレスホイールを入れてみたらもっと良いバイクになるはずです。

●「AYSMMETRIC」（左右非対称）フレームの意義！
最近では多くなった左右非対称のチェーンステイを持つロードバイクはペダリング時の剛性を左右でバランスをとるという理由でピナレロを含め各社採用してきました。それをフレーム全体でデザインしたのがAYSMMETRIC（左右非対称）バイクです。一般的なロードバイクはペダリングをすると通常BBのゆがみかたが左右で異なり、左側で1～2cm、チェーンを介する右側は２～3cmたわむので、常にフレームは左側へウイップしています。その不釣り合いがバイクの推進力を妨げていることをピナレロは発見したのです。実際に「QUATTRO」を見るとフレーム、フォーク、トップチューブ、シートステイ、チェーンステイ各部の左右の形や太さが違い、重量バランスは保ちながら、積層方法や形を左右で変えて全体の剛性を上げすぎないように右側のみで剛性を上げているそうです。結果、過度にフレーム全体の剛性を高くしないでも剛性バランスが保たれよく進むバイクになるそうです。