少し乗っただけではこのバイクの良さは全くわかりません。踏み出しはとてもマッタリしていて前にあまり進まないように感じてしまいます。しかしスピードがのるに従ってこのバイクの特徴がどんどん出てきます。まず、カーボンフォークをセットした7000系のアルミフレームにカーボンバックを配置した「ただの」カーボンバックに見られがちですがカーボンバックだけとはおよそ想像もつかないくらいフロントアルミチューブからも振動が伝わりにくくなっているのです。

もう一つ特徴的なのはペダルの踏み心地がとても優しくソフトだということです。ペダルの入力に対してフレームの反応する点が遅くに設定されているのかフレームの反発が遅いのでペダルを踏み切る事に抵抗があまりないように感じます。それは長距離ライディングで必ずライダーの脚に効いてきますのでヒルクライムか短距離レースには向かないのですがツーリングやトライアスロン等には持ってこいのバイクです。

カーボンバック付のロードバイクに何台か乗ってみると名のあるメーカーのパイプをつないでただカーボンバックを付けただけの結果的にこういう乗り味になりました的なバイクが多いように思います。初めからあるコンセプトに乗っ取った乗り味にするために開発してきたバイクとは根本的に何かが違うのです。
もちろんこのマックスカーブではツーリングやロード初心者〜中級者の方により良い乗り心地を味わってもらうことをベースに考え振動吸収と踏み心地をうまく調和させた数少ないモデルのひとつだと言えます。

重量もそんなに軽くはないし、価格も手頃ではないのですがパッと見ではわからないパフォーマンスがこのバイクの中に隠れているのです。

ちなみにホイールはノーマルで十分です。将来的に軽量ホイールを入れてもらったら車体も軽くなっていきます。