2016年 DE ROSA NeoPRIMATO
(デローザ ネオプリマート ヴェローチェ 完成車)

●伝統に裏打ちされた一台
一台一台職人が手作りで作っているクロモリロードバイクです。鉄フレームなのでカーボンバイクやアルミバイクと比べて重量があり、またフレームの錆防止のための手入れは必要ですが、他の素材には実現不可能な細く美しいシルエットと乗り心地を持ちます。また安価なクロモリバイクはグニャグニャで力のロスが大きすぎるものが時々ありますが、このNeoPrimatoは過去にレースを視野に作られたバイクであるため、クロモリバイクの中ではしっかり走る方です。重量やしなりから急加速やダンシングをした際の軽さが無いので、レースに出たい人にはお勧めできませんが、週末にロングライドを楽しみたい人にはお勧めしたい一台です。

●「走る」クロモリバイク
まず驚かされるのが乗り心地の良さです。クロモリ特有の良い意味での柔らかさがあり、路面の悪い区間を全く気にせず走破する事ができます。また、高速域で下り坂を攻める際に感じるフレームの振動もほとんど気にする事なく、フレームと同様スチールのフォークがしっかりとしているので、コーナーの挙動も安定していました。ただ、その柔らかさ故の加速性能の弱さはあります。しかしクロモリとは思えぬほどの軽さのため、ヒルクライムの性能は問題ありません。上質なロングライドを求める大人のライダーに最適なフレームです。
(東京大学自転車競技部 荒巻純平氏 インプレッション引用) 。