2016年 DE ROSA KING XS
(デローザ キング XS コーラス 完成車)

●値下げにより、手が届きやすくなったキング
2002年よりカーボンロードバイクのフラグシップモデルとして君臨し続けるKING。常に改良・マイナーモデルチェンジを続けるこのバイク、ヘッドチューブとバックフォークの尖端を太くし、BBにBB３０規格を適応し、剛性強化を行いました。2015年モデルからは塗装の工程が台湾の工場で行われる事により、価格が抑えられています。またリアブレーキはチェーンステー下に取り付けられ、バックフォークは左右非対称な設計になっていて、パワーロスを抑えられています。

●ただ硬いだけでないフレームの傑作
ペダリングのパワーをロスする事なく推進力に変えるダイレクト感の強いフレームです。剛性が高く、純粋にレース機材としての印象を受けるが、最近のフレームにありがちな、ただ剛性を上げただけのガチガチのバイクではなく、デローザらしく適度なしなりを持ち、長時間乗っても疲れにくいフレームに仕上がっています。また、最近の軽量フレームには腰高でコーナリング時の安定感に不安を感じるフレームも多いですが、KING RSはどっしりと腰の低さを感じ、安定してコーナーを攻められます。また、振動吸収性も高く、ダウンヒル時には振動を無理やり抑え込まずとも、快適に進む事ができます。全てを高レベルで兼ね備えた完成度の高いフレームで、これぞカーボンロードバイクという端正なデザインと美しい塗装も印象的です。
(以上、東京大学自転車競技部 中村謙太氏のインプレを引用)