2016年 CANNONDALE SYNAPSE Hi-MOD DURA ACE
(キャノンデール シナプス Hi-MOD デュラエース 完成車)

●クラシックレースで活躍するコンフォートバイク
2014年、シナプスHi-Modは春のクラシックレースでデビューしました！！シートステーに空いた大きな穴、ねじれた形状のバックフォーク等、個性的な外観のロードバイクです。

コンフォートバイクと言われると、ロングライドやサイクリング用のバイクと思われがちですが、このシナプスHi-Modは長い距離を走るレース用のバイクです。車に例えると、スーパーシックスEVO Hi-ModをF1カーとすれば、このシナプスHi-Modはル・マン耐久レース等で活躍するGTカーと言えるでしょう。
このシナプスHi-Modのジオメトリは一般的なコンフォートバイクと比べるとレースバイクに近いです。ちょうどレースバイクとコンフォートバイクの中間のジオメトリをとっており、わずかに長いヘッドチューブ、少し長めのホイールベース、少し寝たヘッドアングルを持ちます。

BBの規格はBB30Aというシェル幅73mmの新規格を採用。 シェルの幅を広げる事により、チェーンステーの幅にも余裕ができ、700x28cのタイヤを装着してもフレームに干渉しません。SAVEプラスマイクロサスペンションシステムという新設計も採用。フレーム全体を撓らせる事により、シッティング時の振動や突き上げをフレームレベルで吸収しようという設計です。
具体的には横扁平して地面からの突き上げを軽減しつつ横剛性を保っているチェーンステー。螺旋状にねじれる事によりカーボン繊維を長く使え、振動吸収性を高めたバックフォークを採用しています。また細い25.4mmのシートピラーとフレーム一体型のシートクランプを採用する事により、シートピラーを撓らせて乗心地を良くしています。2015年モデルから、シナプスHi-Modはディスクブレーキ仕様のみになります。

コンフォートバイクと謳っているわりにはかなりレーシーな乗り味です。急加速や上り坂でのダンシングをした時の振りの軽さ等はスーパーシックスEVOより劣っている印象ですが、高速で下り坂を下る時等の安定感は抜群です。加速する時に力を使うものの、一旦スピードに乗ってしまうと、スピード維持に邪魔な振動を拾いにくいのでレース用バイクに劣らない性能を発揮してくれます。